kaitoだ

今日は仕事の合間をぬって簡単な物を考えたので
ここに乗せたいと思う。

今日は6月12日、天気予報はくもり、夕方から雨が降るらしい。
僕は雨は嫌いだ。じめじめ、しとしとするから。
僕は今日、片思いの相手に気持ちを伝えるために、
鉛筆片手に手紙を書いていた。
手紙は4枚になっていた。
渡すのは昼、雨は降らないな。
しかし、外に出て数分後、雨が降ってきた。
手紙が雨にぬれてしまう前に目的地に着こうと僕は走った。
手紙をしっかりと握りながら。
しかし、ついたときにはすでに手紙は読めたもんじゃない。
雨のせいで字はにじみ、消えていた。
彼女はその手紙を読み始めた、いや。見始めた。
見終わった時だった。
彼女は少し笑ってこういってくれた。
「私もよ」
言っているいみがわからなかった。
字は消えているはずなのになぜ？
僕はその手紙を見せてもらった。
僕の指で雨により字が消えていない部分が
1枚につき1文字あった。
だと、いと、すと、きだった。
僕と彼女にとっては十分過ぎる言葉だった。
僕は雨が嫌いだ。でも、6月12日に降る雨は、
大好きだ。
天からの落し物は、僕に奇跡を与えてくれた。


以上だ。これだけのためにスペースをとってしまい
申し訳ない。